小さな「好き」でできる!わたし起業①~「強み探しワーク」特典付!
「わたしには強みなんてないんです…」
「やりたいことも、夢もありません…」
これは私が占い師時代に出会ったAさんの言葉。
彼女は、大学を卒業した後、誰もが羨むような大手企業に勤めていましたが、社会人3年目で深い悩みを抱えていました。
学生時代は成績も良く、スポーツもそこそこできる、いわゆる”そつのない”タイプ。
当時、知人や友人に「Aさんは、何でもできて羨ましい!」と言われるのが日常茶飯事で、自分でも、そんな自分を気に入っていました。
ですが、その後、社会人生活を送る中で、さほど注目していなかった友人が、自分の好きなことを仕事にして活躍している様子を目にしたときに、一瞬で「自分には何もない」という思考に苛まれるように…。
「周りの人は自分の得意分野を持っているのに、私には何もない」
「何か、コレ!というものがなければ、平々凡々な日々しか送れない」
「一生、会社員しかできないって、能力がないってことなんじゃ…」
「このままじゃダメだ!」
そんな風に思ったAさんは、英語や、資格取得のための勉強を始めることに。
彼女が、マイナス思考に陥った時に、ただただ落ち込むのではなく、不安に思ったからこそ、何かの行動に移そうとしたこと自体を素晴らしいと思った私でしたが、それに対し、彼女が言ったのは
「でも、全然楽しくないんです」
「この先がどこにつながっているのかが分からず、なんだか空しいんです」
「自分で要領よく生きていくことのできるタイプだとは思っていたのに、何か抜きんでたものがな
いということが、こんなに辛いことだと思いませんでした」
「やりがいを感じなくても、続けていれば、いつか私も、自分の夢や、やるべき道が見えてくるものでしょうか?」
…そんな言葉の数々。
確かに「その先にあるもの」が見えない時って、不安ですよね。
また、今、自分がやっていることが何につながるのかが分からないと、モチベーションが保てないことも、分からないではない…。
Aさんの言葉から、彼女の思いが、痛いほど伝わってきましたが、
実は、このような悩みを抱える人は、決して珍しくありません。
私が20年以上、占い師として人のお悩みに向き合っていたときも、
また、カウンセラーとして、同様のお悩みに向き合っていたときも、
そして今、経営コンサルタントとして、好きなことで起業・副業したいという女性に関わる中でも、そのような方と多く向き合ってきました。
20代、30代の若い女性もいれば、第二の人生を考えるような、50代、60代の女性も、同じような悩みを抱えていることを思うと、「自分の夢を実現する」という以前に、「自分の夢を見つける」であるとか、「自分の強みや使命を見つける」といったことは、人生のテーマのひとつかもしれないな…と感じることも多々。
ちなみに、先ほどのAさんの後日談をお伝えすると…
ある時、Instagramにはまっている友人とのコミュニケーションツールとして、同じようにInstagramを始めたAさん。
カフェやレストランに入ったときには写真を撮ってUPするといったことが習慣になっていた中、ある日、まったく知らない人から「どの写真もとっても素敵なので、自分が写真を撮るときの参考にさせてもらっています!」というメッセージが届いたことに、大きな喜びを感じたんだそう。
最初は「趣味」と呼ぶほどでもないような些細なことからのスタートだったのに、日々、Instagramで写真を共有する度に、どんどんフォロワーが増えていくことで自信がつき、そこから一気に気持ちが高まっていったのです。
今、彼女は、副業として、商品の写真撮影の仕事も受けるようになり、さらには、将来、写真を使ったマーケティングの分野でも活躍したいという夢ができ、楽しみながら、そこに向けての勉強をしているんだそう。
「必死に探していた時には何も見つからなかったのに、なんでもないところから自分の将来の道が見えてくるだなんて、本当に人生って、何が起こるか分からないものですよね…」
そんな言葉をAさんから聞き、改めて実感したのは、
人生の転機って、こんな風に、思わぬ時に、意外なところにあるものなんだな…ということ。
実は成功者と呼ばれる人々の多くも、最初から明確な目標があったわけではありません。
私自身のことを成功者として書くのはおこがましいものの、敢えて、その立場で書かせていただくなら、私自身の起業スタートも、明確な目標があった訳ではなく、ただ単に、離婚直後、2歳の娘を食べさせていくために、やれることをやるしかなかっただけ…といったものでした。
しかも、決して「好きなこと」や「やりたいこと」を選んだわけでもなければ、「これが得意だから…」という理由でもありませんでした。
自分の手札の中から「これしか残っていないから、これをするしかないよね…」というような、選択とも言い難いような選択。
そんな風に、「やりたいこと」ではなく「とりあえずできること」を積み重ねていく中で、運よく結果が得られたということにすぎなかったのです。
先ほどのAさんや、過去の私自身のように、あなたに今「やりたいこと」も「夢」もなく、特にこれという「強み」がなくても、人は、何をきっかけに変わっていくか分からないもの。
あるファッションブランドのデザイナーも、最初からデザイナーを目指していた訳ではなく、自分の着たい服が見つからなかったから作り始めただけというスタートでしたし、
ITベンチャーの創業者は、単純に「パソコンが面白かった」という理由でプログラミングを始めたのがスタートでした。
彼らに共通しているのは、「仕事にするために…」ではなく「とりあえずやってみた」という姿勢。
私のように「食べていくために、できることをやる中で仕事になる」人もいれば、Aさんのように「普段の生活の中で、思いもしなかった方向性が出てきた」人もいれば、「自分の趣味を楽しむ中で、気づけば仕事になっていた」人もいる。
ここで共通して言えるのは、最初から、そこを狙って取り組んでいたわけではなく、何かしらのきっかけでやっていく中で、自分の強みを見つけ、いつしか、それを使って、人のお役に立ちながら仕事にできれば…という夢を描くようになっていく…。
そして、それが結果として、起業や副業につながっていく…。
そう。今、”自分には強みがない”と感じている人こそ、大きな可能性を秘めているかもしれません。
なぜなら、これというものがないからこそ、いろいろなことにチャレンジできる柔軟性があるから。
すべては表裏一体。
一見、器用貧乏に見える人であっても、それは視点を変えれば「多様な経験を積める」というメリットになります。
だからこそ、本書では、「自分の夢や強みが分からない」といった悩みを抱える方々に向けて、実践的なアプローチを提供することができれば…と願っています。
あなたの中に眠る強みを見つけ、それを活かすために…
何かを必死になって探すのではなく、まずは、今この瞬間を大切にしてください。
今やっていることに夢中になれなくても、それは単なる通過点でしかありません。
様々なことに挑戦できる貴重な時期だと捉えましょう。
必ずしも大きな夢や目標を持とうとする必要はなし!
まずは、今この瞬間を楽しむことから始めましょう!
この記事は、『小さな「好き」でデキる!私らしい副業の始め方』というテーマで、20代を中心とした若い世代から、第二の人生を歩もうとしている40代50代の女性にも参考にしていただけるような、実践的なガイドとして、お伝えしています。
「夢がない」「強みがない」という悩みを抱える方々に、新しい視点と具体的な行動指針を提供できれば…と願っています。