小さな「好き」でデキる!~強みが分からない主婦でもできる「自分探しワーク付き」私らしい起業・副業術⑥

第5章 自己分析と深堀り

先ほど【時間の使い方を考える】のところで、簡単に、自己分析の時間を持ちましょうとお伝えしましたが、これまでの経験上、「自分のことは自分が一番よくわかっている」…といった感じで、ここに深く取り組もうとしない方が多く、その点を非常に危惧しています。

文字通り自分のことですから、わざわざ自己分析しなくたって…と考えてしまうことも、ある意味、当たり前なのかもしれませんが、逆に言うと、自分自身のことだからこそ、当たり前すぎて、自分の中にある宝物を宝物だと認識しないままに見落としている方が多いのも事実。

だからこそ私は、この作業を非常に重要視しており、ここでは、この、見落としてしまっているかもしれない宝物を拾い上げていくという大切なミッションが含まれていることを、強く認識していただきたいですし、ぜひ、真剣に取り組んでいただきたいと願っています。

ここまで強く言うのは、これまで多くのコンサル生を見てきたからこそで、ここで手を抜いた方のほとんどは、何かをスタートさせた後で「これじゃなかったかもしれない」「これがやりたいと思って始めたつもりだったけど、なんだか迷いが出てきた」といった感じになることを知っているから。

そうなってしまうと、また一からの作業が必要となるため、結果、必要以上に時間がかかってしまうんですね。

だからこそ、最初にとことん自分に向き合うことで、ブレないものを作り上げる…一見、時間がかかるようでいて、それが最短。

急がば回れ…です。

下記に、やり方の詳細をお伝えしますので、ぜひ根気強く取り組んでください!

 

【1】子供時代からの興味関心

自己分析と深掘りのステップでは、子供時代までさかのぼって自分を見つめ直します。
例えば、子供の頃の遊び方にも、その人の本質が隠されていることがあります。

リカちゃん人形で遊ぶにしても、「お世話をするのが好き」という方と「着せ替えて、おしゃれを楽しむのが好き」という方では、その後の適性も変わってきます。

前者は人のサポートや教育関連の仕事に向いているかもしれませんし、後者はファッションやビューティー関連の仕事に向いているかもしれません。

 

【2】過去の経験からの学び

学生時代の得意科目や部活動の経験も、重要なヒントになります。

例えば、文化祭の実行委員として活躍した経験は、プロジェクトマネジメントの才能につながっていくかもしれません。

また、クラスメートの相談に乗ることが多かったという経験は、コーチングやカウンセリングの適性を表しているかもしれません。

 

社会人としての経験も、丁寧に振り返ってみましょう。

例えば、事務職として働いていた方なら、業務効率化の知識を活かしたビジネスサポートサービスを展開できるかもしれません。

営業職の経験があれば、その業界知識とコミュニケーションスキルを活かしたコンサルティングが可能かもしれません。

 

ここで重要なのは、「できない理由」を探すのではなく、「できる可能性」を広げていく姿勢です。
「私には特別な技術がない」と思っている方でも、実は日常的な経験の中に、ビジネスの種は眠っているものです。

 

【3】自分自身の強みの発見

自分自身の過去を振り返るという作業は、時として痛みを伴うこともあるものですが、そういった痛みも含め、自分自身を深く振り返ることで出てくるのが『強み』です。

自己否定に走りやすい方は、なかなか『強み』を見つけにくい傾向にありますので、そのような場合は、『弱み』をリストアップしていきましょう。

すべては表裏一体ですので、『弱み』から『強み』に気づくケースが多々あります。

実際、私がカービング教室を開講する際、自分の強みは何もないと思っていたものの、弱みなら、いくらでも出てきました(笑)

私の一番の『弱み』は「カービングが下手なこと」でした。
本来、カービングを教えようとしている立場の人間にとっては致命的に思えるような『弱み』だと思いませんか?

ですが、人は、自分の足りない部分を把握していれば、その不足分を補うために何ができるか…を考えるもの。

私の場合は「カービングが下手」だからこそ、「名選手、名監督ならず」だと言い聞かせ、自身の力不足を補うだけの「教える技術」を身に着けようというところに視点を移し、今では「自分自身が下手だったからこそ、他のお教室で見捨てられたような不器用さんでも上手にすることができる」という点を『強み』として、カービング教室を継続しています。

その後も、私の技術レベルは、さほど高くもなっていませんが、それでも、10年以上、生徒様が途切れることなくお越しくださっている私自身の実例は、きっと貴女の不安を和らげるお手伝いになるはずだと考えています。

 

さて、せっかくなので、ここで、私が、コンサル生の皆様方に、必ず取り組んでいただいているワークシートをご紹介します。

ぜひ、ノートをご用意いただき、このまま取り組んでみてください。

 

(1) 人生を振り返るワークシート

あなたの人生に影響を与えたことを、その当時の感情も思い出しながら書きましょう。
(仕事とプライベート両方)

たとえば「記憶の始まり~小学校入学頃まで」「小学校低学年」「小学校高学年」「中学校」「高校」「専門学校や短大、大学」「20代前半」「20代後半」「30代前半」「30代後半」・・・といった感じで、数年単位に分けて、各年代ごとに書いていくことが効果的です。

【ポイント】
一つ一つの出来事に対してとことん掘り下げるということではなく、年表を作るイメージで多くの項目を書き出します。

 

例)進学、留年、卒業、学校生活、クラブ活動、受験、就職、結婚、離婚、出産、子育て、ボランティア、旅行、趣味、病気、事故、けが、入院、ダイエット、資格の勉強、起業、転職、リストラ、トラブル、挫折、成功、失敗、恋愛、浮気、不倫、人間関係(親、兄弟姉妹、配偶者、子供、親戚、恋人、友人、先生、先輩、後輩、上司、同僚、部下、お客様、ライバル、ママ友、ビジネスパートナー、近所の人、趣味の仲間など)

 

(2) 価値観に気づくワークシート

1) 子供の頃に好きだったことは何ですか?

2) 子供の頃、楽しかった、嬉しかった、感動した、感謝したことはどんなことですか?

3) 子供の頃、悲しかった、辛かった、寂しかった、腹が立ったことはどんなことですか?

4) 神様から「この世界の何か三つを変える力」を与えられたら、何を変えますか?

これらに、丁寧に取り組んでください。
この時、誰かに見られることを前提に「イイ人」になって書かないことが大切です。

また、過去に思いをはせる中で、自分自身で蓋をしていたような辛い経験、気持ちまでを、無理に掘り起こす必要はありません。
無理のない範囲で取り組みましょう。

 

(3) キャリアを振り返るワークシート

10代、20代、30代、40代、50ff代…自分で「大したことではない」と思うことも全て書き出してください。
できるだけ具体的に、数字を入れて書いてください(〇年間、〇円、〇人に・・・など)

業務内容だけでなく
「後輩の悩み相談をよく受けた」であるとか「社内の調整役だった」
「周囲が苦手意識を持っている人とも仲が良かった」
など、役割的なことも書いてください。

1) どんな仕事をしましたか?

2) どんな知識やスキルを身に着けましたか?

3) 人に教えてあげられることは何ですか?

なかなかに時間を要する大変な作業かと思いますが、これらを深く掘り下げることで、あなたならではの強みが必ず見えてきます。

ここは、頭の中だけで完結させようとせず、ただひたすらに書き出そうと意識することが大切です。

その中で、これまで意識が向かなかったことに意識が向くようになることも多々ありますので、これらのワークシートを通して、その感覚を味わっていただきたいと考えています。

 

 

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